妙に賢い男の子 - BOY’S VOICE 〜永遠の少年たち〜
■[TV][フィギュアスケート] 妙に賢い男の子
四大陸フィギュア選手権も終わり、銀メダルという快挙を若干16歳にして成し遂げた羽生結弦君。ちょこちょこテレビ局にも呼ばれているようですが、悉く見逃してる私・・・(汗)。何よりもショックなのは、昨日の21時頃、仙台駅に凱旋(単に戻ってきただけだけど)し、母校の東北高校の生徒達に温かく迎えられた、って。ああ〜、その少し前に駅付近を歩いていた私は、かなりのニアミスに呆然。
いつかスケート会場で、できれば競技で羽生君を見たい!という夢がありますが、全然地元の利を生かしてないのがちと残念でございます。羽生君出ないし、東京まではお金かかるし、男子の試合は平日だから・・・とテンション下がって、世界選手権のチケットをとらなかったのも今となると少し後悔。日本勢がこんなに強い時代の自国開催の世界選手権は、もう見られないかもしれないなあ・・・と思ってきたりして。覚悟はしているものの、大輔君も引退説出てますし。
さて、そんな呟きはともかく、ちょっと前に地元で放送された羽生君のスペシャル番組をちょっとご紹介します。さすがに詳細に語ると終わらないのでざっくりと(笑)、ちょこちょこ勝手な自分の感想を入れてたりします。きっと熱狂的ユヅルファンの方がとっくにアップしていたり、どこかに動画も転がっているとは思うのですが(ただ割とすぐに削除されてしまうようです。)、一応ね。
まずは、2010年11月19日放送『ワンダフル東北』(NHK東北 45分)。これは、今年の1月10日に全国ネットで放送された『もっと強く 〜羽生結弦 16歳の挑戦〜』(NHK総合 30分)とほぼ同じ内容でした。『ワンダフル東北』は、加藤夏希さんと本田武史君が司会で、普段羽生君が練習しているリンクの上に特設ステージを作って、羽生君にインタビューしてるシーンがありましたし、『もっと強く』の方は全日本選手権での活躍を追加していました。
シニアデビュー・NHK杯の結果について
ユヅル「結果自体はそれほど満足してないけど、演技は結構良かったので満足してます。でも緊張しましたよ」
母校・東北高校にて、お弁当の時間
甲子園に何度も代表出場するような野球の名門校であり、'88長野五輪の時は、荒川静香・本田武史・田村岳斗という高校生スケート選手が代表になったのを覚えてます。歴史は繰り返すのね。
- ナレーション「成績はトップクラス 数学と理科が得意科目」「好物は唐揚。それも母親の唐揚でないとダメ。 → お弁当をモグモグ食べる羽生君(只今育ち盛り!)が映ります。
- クラスメート達の羽生結弦談
同級生(女2人)「真面目、おもしろいよね」「3回転ジャンプだよね。やって!って言ったら、廊下でやってくれたの。クルクルクルって(笑)」
同級生(男)「いつも羽生君とは切磋琢磨っていうか〜テストの点数とか。いつもだったら羽生君に勝っちゃうんすけど〜、羽生君にこの頃は負けちゃってもう自分ダウンみたいな〜。」
ジャーナリズムの奨学金とは何か
ユヅル「(同級生の発言にウケながらも)羽生結弦のイメージ壊さない程度にね。」
イメージっておいおい、この子自分が"有名人"の自覚アリなんだなあ。注目されるの大好きみたいだし。取材受けたり、テレビに出たりしてもきっと自分を客観的に見られるんだろうな。まあ、村上佳菜子ちゃんには、それゆえ「ナルシー」とか言われちゃうのか(笑)。
練習:アイスリンク仙台
- 平日夜と週末の朝以外は一般人と一緒に練習する。子供(とその付き添い母)にモテモテの羽生君
ユヅル「(サインを書きながら)今日、何日だっけ?」
子供(女)「大人なのになんで忘れるんですかあー?」
ユヅル「(子供の口真似して)僕、オトナじゃないですよー。」
リンクサイドで子供達に追い掛け回されながらの一言
ユヅル「ちっちゃい女の子に超モテる。」
スケートを始めたきっかけ
- 4歳とき、4才年上のお姉さんのスケート教室に付いて行ったのがきっかけ。いつも姉の後を追っかけまわすような子供だった。
母・由美さん「自分もどうしてもやりたい。やりたいって言って。まさか男の子にフィギュアスケートやらせようとは思わなかったんですけど。」
若々しくて笑顔のカワイイお母様ですね。羽生君の遠征には必ず付き添うそうです。まあ、こんな麗しい息子を持っていたら、そりゃあどこへ行っても楽しいだろうなあ。
- 小学4年生で初出場初優勝(ノービス時代のビデオ映像流れる)
ユヅル「言葉に表せないほど嬉しかった。結構努力していたし。その練習の成果がやっと皆に認められた、という思いがあって。」
- 世界ジュニア選手権での優勝(映像)
リンクでの練習
- NHK杯で痛感したスタミナ切れ、そのための体力作り(パワースケーティング)
地獄の特訓2週間、1時間氷の上で全力疾走。
羽生君の隣に中村健人君発見。
氷上インタビュー(1)
本田「どうしてスケートを始めようと思ったの?」
ユヅル「最初は遊びですね。(姉と)同じことをしようとして、でもいつか越えてやるって。」
本田「身体は柔らかかったの?」
ユヅル「生まれつき柔らかかったです。何もしなくても前後開脚とかできて。」
ユヅル「始めてトリプル跳んだのは、小学4年生くらいです。」
加藤「小学生でも3回転とか跳べるものなんですか?」
本田「跳べる子は、跳べますけど、(羽生君のように)綺麗なのはなかなか・・・ねえ。」
ユヅル「ジャンプは一番難しさを感じます。試合の緊張感の中で決める難しさ。ただ、お客さんも喜んでくれるし、達成感があります。」
本田「4回転ジャンプに挑戦したのは?」
ユヅル「ジュニアからシニアからの境界線あって。ジュニアではやっていなかったことをやりたかったんです。」
加藤「七夕の短冊を書いてるって聞いたのですが」
ユヅル「リンクが出来てからずっと短冊を書いてます。」
数学そんなに難しいものである
ちなみに、今年の願いごとは、「4回転を試合で降りる。」と「240点以上だす!!」
加藤「跳ぶじゃなくて"降りる"なんですか?」
ユヅル「そうですね、"跳ぶ"だと廻るとこまで、になっちゃうから"降りる"です。」
4回転ジャンプの練習 NHK杯2ヶ月前
- ナレーション「1日60回以上の4回転ジャンプに挑戦。1分に1回という頻度だが、(この頃は)1日に1回成功がやっとだ。」
上から下まで黒のウェアを着て、何度も4回転ジャンプを跳び、豪快に転ぶ羽生君の姿。
- スローモーション映像。軸のブレを確認。跳んだときと同じ角度で降りるのが成功の秘訣と解説。
下を向いて靴紐を結び直しながら、イライラする羽生君。質問されても顔を上げずに足元を見たまま、かなりムスッとした態度。膝の横をすりむいて血が出ている。
ユヅル「自分にイライラしてるんです。」「コケなければいい話なんですよ・・・ちゃんと降りればいいんですけど、まだ下手だから。」「(軸が)曲がらないために、他にも何かしなくちゃならない。その何かが分からない。」考え続けているが、つかみきれない何か。
「跳んでやる!」と、捨て台詞のようにリンクに向かっていく背中。
阿部コーチ「確かに天才。でも人一倍、努力してます。努力する姿が天才的。」
小学3年生から通う、近所の接骨院
- ベッドに寝ながら施術を受ける羽生君。
院長「この子の最大の武器は"素直な心"」「(スケートを)楽しみな!」と声をかける。
ユヅル「(笑顔で)ハイ」
福井のアイスショー
- 控室で衣装(今回のFS用)を広げる。徹夜で手作りしているがまだ未完成。ダイヤストーンを一つ一つ糊付けしていく由美さんの姿。
由美さん「衣装作る時に、やっぱり気持ちが入りますね。」
- ジョニー・ウィアーニコニコ笑顔で登場。同じショーに参加するため来日していた。ジョニー手製のデザイン画と衣装を見比べながら。
ジョニー「So Good, Beautiful!」(ユヅルへ向かって)「You like it?」
ユヅル「I like it.」
WOW!羽生君ちゃんと、ジョニーとコミュニケーションしているわ、なんて。スッピンで髭跡がやや青い、ややオッチャンめいた(失礼)ジャージ姿のジョニーが羽生親子のそばにやってきます。驚いたのはこの後です。
ジョニー自身が、是非衣装をデザインさせて欲しいと申し出た、という解説。
ジョニー「明るい色から暗い色へと、ユズの子供から大人への成長をイメージしました。彼はまだ若いけど、これから男として戦っていかなければならないからです。」
さすがチャンプの重みのある言葉。苦節の多かった(たぶん)ジョニーから聞くとズシッとくるなあ。でも羽生君は、まだ若いから、これから身に染みていくんでしょうね。しかし、衣装デザインの件、ジョニーの方からの申し出だったことに驚愕でした。
どのようにスペイン語はスペイン語アマダ以内に発送なければならなかったことがあります
ユヅル「まだまだ不安というのはあるんですけど世界のトップの選手達がこうやって応援してくれてるのですごい力になります。」
- フリープログラムをショーでお披露目
4回転ジャンプは失敗、後半バテバテで多くの課題を残す。
氷上インタビュー(2)
本田君が、特殊な生地で薄いが、温かく、光の具合なども考えてるなど衣装の説明。
本田「お母さんの手作りの衣装はどう?」
ユヅル「やっぱり夜中まで衣装を作ってくれたりして、母の愛情を感じながら滑ってます。」
本田「1日60回位跳んでるって、4回転ジャンプは負担が多くない?」
ユヅル「自分ではそんなに跳んでるって分からないですね。回数を忘れてしまう、熱中しているので。絶対跳んでやる!という気持ち。」
加藤「一般の人も一緒に練習していて、気が散りませんか?」
ユヅル「気が散る時もあるけれど、集中力を養えると思うので、糧にして頑張ります。」
NHK杯を振り返って(演技ノーカット&インタビュー)
シニアの有名選手(高橋大輔が映る)、緊張感の中でのウォーミングアップする姿。
氷上インタビュー(3)
初めて綺麗に決めた4回転ジャンプについて。
本田「降りた瞬間の気持ちは?」
ユヅル「最初歓声が聞こえなくて、"3回転だったかな?"(不安げに)って思ったりして。でもその後すごい歓声が起きて自分の中でもビックリしてました。でもそれと同時に体力大丈夫かな?て思ってましたね。(後半は)しんどかったですね。やっぱり4回転が入ることによって気持ちは高まるけど、足はついてこなかったですね。本当に体力面は痛感しました。」
加藤「練習の拠点については、やはり仙台がいいのですか?」
ユヅル「本田さん、荒川さんもここ(仙台)からオリンピック出場しているのでここでやっていきたい。2人に続いていきたいです。ここで生まれたし、ここのリンクに出会えて良かったと思いますし、ここまで自分を育ててくれたと思うので。」
加藤「思い描く未来は?」
ユヅル「オリンピックで金メダルを取りたいです。最終目標、小さい頃からの夢なので絶対達成したいです。」
ユヅル「自分の世界を感じてもらいたいというか自分の世界観を知ってもらいたいというのがすごいある。そういうつながりを印してくれるものがスケートなんじゃないかなと思う。自分を見て欲しい。それが一番最初からスケートをやったときからそういうふうに思っていたのでそういう思いは絶対忘れずに頑張りたいなと思います。」
「もっと強く 〜羽生結弦 16歳の挑戦〜」で追加された場面
パパにビデオカメラで撮影してもらった4回転ジャンプの成功シーン(練習中)を繰り返し見入る羽生君。
仕事があるため、父親はなかなか試合にも同行できないでしょうが、息子の成長を陰ながら応援する優しいパパを想像しました。家族の絆って素晴らしいなあ。
SP6位 出来は悪くないが、思わぬ苦戦で動揺する。フリーでは6分間練習の間、他の選手(P・チャンやトマシュ)を横目で追う羽生の姿をカメラが捉える。
ユヅル「周りの選手ばかり見てしまった。自分自身に集中できなかった。」
経験したことのない重圧で、試合中ミスを重ねる。キスクラで、うめくように出た言葉は、「勉強になった」。
ユヅル「トップの選手達の強さを感じた。(技術面だけじゃなく)メンタルな面での強さ。人の強さ、全てにおいての強さが足りないなあ、と思いました。」
全日本選手権 フリー 4位入賞
ユヅル「(シニアが)こんあに楽しい世界だと思わなかった。落ち込んでしまうことがあるかもしれないけど、その中でもまた新たな強さをもらえる世界だと思うのできてよかったな、と思います。」
おまけ『てれまさむね』(NHK仙台 2010/12/28)より
- 会場からのオモシロ質問編
女性「休日は何をしてますか?」
ユヅル「結構ゲームをやってることが多いですね。ポータブルのヤツを試合に持っていくので。」
男性「彼女いますか?」
ユヅル「残念ながら・・・いないんですよね〜。」(苦笑いで)
芸人「言い寄ってくる子は多いでしょ?」
ユヅル「う、うーん。」(困った様子で)
もっと、言葉を続けたいようでありながら、少し恥ずかしそうな表情。
芸人「どんな子がタイプ?」
ユヅル「堀北真希さんとか。」
芸人「大丈夫!キミならこれから堀北真希ちゃんクラスの可愛い子寄ってくるから。」
あの顔でモテナイわけがなかろう。羨ましいぜ、羽生君。でも生々しいからこれ以上はあまり聞きたくないなあ・・・と思っていたところ、すぐ話題が逸れて、羽生君もさぞかしホッとしたでしょう。
サインと今後の抱負を書いたサインを見せる羽生君。「羽」の絵が書かれていることについて、苗字が羽生だから、と説明してました。ナルホドナルホド。
以上、大変雑然としたレポでございましたが、今の羽生結弦が透けて見えてくるのではないか、と。
スポーツナビ|フィギュアスケート|コラム|羽生結弦が16歳にして持つ武器(1/2)
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